2025年12月期に売上1,000億円を突破し、粗利率は75%超えを見込むオニツカタイガー👀
価格や販路を自ら統制し、“売る“より“育てる“を優先した結果、モノづくり企業が粗利75%へ。
日本発ブランドが世界で勝ち切るための一つの方程式を示している👇
・売上の急伸:2011年91億円→ 2024年954億円
2025年は1,200億円見込みで、初の1,000億円超えへ。
カテゴリー利益率は2024年34% → 2025年37%予想(国内アパレル平均を大幅超過)。
・“異常値“の粗利:2025年75%見込み
エルメス(約70%)やLVMH(約67%)に迫る水準。
鍵はDTC(顧客直販)徹底と定価販売率95%。
・DTC比率の劇的改善:2011年は直営5%、卸9割超 → 2024年は直営58%、自社EC含むDTC85%
価格・売場・在庫政策を自社で統制し、値引きをほぼ排除。
ブランドが直接コントロールする販売は“99%“まで到達。
・地域別の手応え:日本は売上407億円・利益率43%
インバウンドが牽引(店舗は70%以上がインバウンド起因)。
中華圏は売上291億円(+36%)、欧州は+66%の60億円で黒字化。
欧州直営は4店で27億円=1店あたり約7億円。
・直営店×ECで“オニツカ経済圏“:表参道/パリ/ロンドンの旗艦店は世界観を体験する装置
未出店138カ国から買えるECは世界統一価格で体験を揃え、訪日→帰国後ECの循環でファンダムを拡大。
・価格ポジション:ラグジュアリーより手頃な「高いけど手が届く」帯でZ世代も取り込む
・“商品は財産“の哲学:短期売上より長期のブランド価値を優先
「やらないこと」を明文化(過度な値引き/安易なライセンス等を禁止)。
粗利は再投資の源泉。
・定番重視で直営を成立:トレンドは“追わず、作る”
MEXICO 66やSERRANOなど定番を磨き続け、ロングセラー構成で直営収益を安定化。
・代理店を使わず“直ブランディング/直マーケ“で中間マージンを排除
・“本場で認められる“戦略軸:ミラノFWへの継続出展、欧州一等地の旗艦で日本人が誇れる“見え方“を設計。ロンドン旗艦は都市の一等地に出店。
・組織運営:大企業内での独立性を確保(本体と物理的・組織的距離を置く)。反対を“好機“と捉え、実行力と覚悟で意思決定。