ピストン位置とクランク対象角度の関係性の意味を理解できる人はいるだろうか…
圧縮時において圧縮圧力による抵抗が二次的に増えていく。
だから最大圧縮値になる上死点の位置にピストンが近づくに伴い、クランク回転の抵抗になる力をできるだけ大きい角度で動作させた方が、実際にクランクにかかる抵抗の最大値が低くなる。
わかりやすく説明すれば、セルモーターを回して圧縮が高まったとき、セルモーターが止まってしまう状態を想定すると、ツインクランクの方式だと同じ圧縮費でもセルモーターを止めずに回転させることが可能になります。
通常のオットーサイクルエンジンは圧縮工程と膨張行程のクランク角度に対するピストンの移動距離は同じですがツインクランクの場合は違います。
比較で分かるように上死点前45度の段階でツインクランクは上死点まで8.49mmの位置までピストンが移動している。
通常のエンジンはピストン位置が上死点まで13.87mmとかなり多い。
これは下死点後にツインクランクは加速度が大きく2次的に圧縮圧力が高まる上死点に近づくと通常よりピストン速度が減速されるからです。
膨張工程のピストン移動距離をクランク角度の上死点後90度の回転位置で計測すると、通常エンジンのピストン移動距離が44.9mmに対しツインクランクエンジンは48.98mmと10%近く多くストロークをしている。