「まずAIが4万7千点の候補を提示し、それを目視で確認して1,300点まで絞り、うち340点を現地に確認しに行きました。うち303点が新しく発見された地上絵です。AIのおかげで20年かかる作業が1年でできるようになりました」
ここまで明らかにAIのおかげで研究が加速したことがわかる例も少ないのでは。
そしてこの例が顕著であるように、「AIのおかげで人が要らなくなった」とはならずに「AIのおかげで20倍の研究成果が出た」となるんですよね。人が斬られるとすればそもそもナスカの研究要らなくね?と言われるような非技術的な判断の影響でしょう。会社でも似たことが起こっているように見えます。
「大型の地上絵は一体どうやって描かれたのか。2人の女性が最近描いた大型絵があったので、彼女たちに依頼したらわずか15分で20m規模の絵を描いて見せました。同じ方法で小学生と一緒に100mのハチドリの絵を描いたら1時間でできました。スケッチが上手なら足でもうまく大型絵を描けるとわかりました」
「こうした絵は何のために描かれたのか。まず、地上絵には動物などが描かれている場合と、直線が描かれている場合があり、直線の地上絵は1,300以上も確認できました。これを地図に描くと神殿や聖地につながるため、直線の地上絵は巡礼路として機能していたとわかります」


