競技プログラミングチームがSakana AIのShinkaEvolveと協働、ICFPコンテストで一位に👏
英語ブログ:sakana.ai/icfp-2025
競技プログラミングのエキスパートが、最先端のAIツールを使いこなしたらどうなるのでしょうか? Sakana AIのResearch Scientistである秋葉拓哉 @iwiwi が所属するTeam Unagiはこの度、9月に発表したばかりの進化によるコード最適化フレームワーク「ShinkaEvolve」を世界的なプログラミングコンテストである @icfpcontest2025 に実戦投入しました。
結果は見事1位に。そしてこの人間とAIとの協働では、いくつもの興味深い学びが得られました。 ShinkaEvolveは、Team Unagiが採用した問題のSAT論理式へのエンコーディングを自動で改善し、計算速度を最大で約10倍に高速化。これにより、従来は解けなかった大規模な問題を準最適に解くことが可能になりました。 それだけでなく、AIが発見した補助変数を使うアイディアが、その後の人間の開発の大きなヒントになるという好循環が生まれました。
今回の事例は、ShinkaEvolveが実際の複雑なソフトウェアの性能最適化というタスクにおいて有効なツールとなり得ることを示すとともに、人間とAIの相補的な協働が、今後の有効なアプローチになることを示すエキサイティングな一例と言えると思います。 すなわち、人間が問題に対する大局的な戦略とベースラインとなる解法を設計し、AIがその中で探索的な改善を自動で行う。そして、AIの発見から得られた知見を再び人間が解釈し、別の課題に応用するというサイクルです。
Team Unagiの皆様、この度は本当におめでとうございます! Sakana AIでは、人間のプロフェッショナルと最先端のAIの協働を、これからも多く生み出していきたいと思います。
Oct 16, 2025 · 6:28 AM UTC

